籐の等級 |
籐の種類で用途がちがいますが、それ以上に籐家具の品質を決めるのは材料一本一本の質といってもよいでしょう。一般にセガ籐は一番艶がある籐ですが、質の悪いものは艶があまりありません。 |
ここではセガ籐について等級を記します。 |
特級 |
硬くて艶があり繊維がつまっています。色は最初は薄黄色で年々色に深みを増して行き ます。一本の長い籐を3分割した一番下(根に近い部分)に多い材質です。艶はほとんど変わることなく、細いものは網代、太いものは筵をつくります。 |
一級 |
硬さ、艶、繊維は特級と遜色ないですが、色合いが特級ほどではないものが一級です。硬いしっかりした籐は漂白をしてもしっかりした艶が残ります。20年後、30年後にも修理して使用する価値がある敷物になります。 |
二級 |
硬さ、艶、繊維、色合いで一級に合わないものです。ほとんど漂白をして色を整えて使用します。年々増す色の深みは一級ほどではなく、二級品といって もさまざまで、材料自体が二級のものはほとんど敷物に使用することはなく、一級の材料でも仕上がりの色にバラつきがあれば製品としては二級品として特価ででまわっています。 |
等外 |
黒かったりやわらかかったりと敷物をつくれない材料で、丸芯として利用します。 |
ボケ籐 |
等級とは関係ありません。一本の長い籐の先端部分です。
若い籐で敷物にはむきません。皮付きで巻材等に利用します。 |